普段、皆さんが飲み水などに使用しているのが「上水道」です。
これは何となくイメージが出来るものだと思うのですが、
「下水道」って一体、何なのでしょうか?
ググってみると、
≪Wiki Pedia≫
下水道(げすいどう)は、主に都市部の雨水(うすい)および汚水(おすい)を、地下水路などで集めた後に公共用水域へ排出するための施設・設備の集合体。多くは浄化などの水処理を行う。
雨水としては、気象学における降水および、いったん降り積もった雪が気温の上昇などで融けた融雪水も含むが、いずれも路面など地表にあるものが対象で、河川水や地下水となったものは除く。
汚水としては、水洗式便所からの屎尿や、家庭における調理・洗濯で生じる生活排水と、商店やホテル・町工場から大工場にいたる事業場からの産業排水(耕作は除く)などがある。
≪国土交通省≫
たくさんの記述がありましたので、まとめたものを掲載します。
と、
とても大切な施設・設備だということが
何となく分かるかと思います。
ところで、
皆さんタイムリーなので気になった言葉があると思います。
そうです。「雨水」という言葉です。
その関係で調べていて出てきたことに
「治水(ちすい)」というものがありました。
治水とは、
洪水・高潮などの水害や、
地すべり・土石流・急傾斜地崩壊などの土砂災害から
人間の生命・財産・生活を防御するために行う事業を指し、
具体的には、堤防・護岸・ダム・放水路・遊水池などの整備や、
河川流路の付け替え、河道浚渫による流量確保、
氾濫原における人間活動の制限、などが含まれる。
この中の下水道としての役割の一つが
・雨水をくみあげて川や海に放流するポンプ場
・たくさんの雨水がいっぺんに流れ込んで浸水被害などを起こさないように、
雨を一度ためてきれいな水にして流すための雨水貯留池という施設
です。
でも、今回の水害は、下水道で出来ることの範囲を超えています。
分かりやすい表記がありましたので、
利根川を例に治水対策を見てみましょう。
【利根川の治水施設のいろいろ】
利根川は昔からたびたび氾濫する暴れ川で、流域に大きな被害をおよぼしてきました。人々はこうした災害を防ぐために昔からさまざまな努力をしてきました。いまも水害を防ぐための対策が続けられています。
≪ダム≫
ダムは、わたしたちの生活に必要な水を貯めておく役割とともに、大雨などによって一度に下流のほうへ大量の水が流れないようにする調節する役割もあります。
≪砂防えん堤≫
川の上流の急な斜面から崩れた土や石が、大雨によって水といっしょにいっきに流れ出てくる(土石流)災害を防ぐためにつくられたダムです。
≪護岸≫
川の岸は水の流れでけずり取られやすいため、それを防ぐためにコンクリート・ブロックなどを置いて強くします。最近はさらに上に土をかぶせて植物が生えるようにするなど、自然にやさしい工事が行なわれています。
≪調節池≫
調節池は大雨などで川の水が急に増えたとき、その一部を貯めて下流に流れる量を少なくする役割を持っています。代表的なものに、渡良瀬遊水池があります。
≪堤防≫
川の両側を高く盛り上げて、大雨で川が増水しても水が氾濫しないようにします。
≪高規格堤防≫
これまでの堤防より、広くて大きな堤防です。川の水があふれても、壊れないし、地震にも強く、大洪水にも負けない堤防です。また、その上には建物や公園などをつくって利用できます。また、緊急時に復旧活動を実施する拠点となる「防災ステーション」として整備しているところもあります。
≪排水機場(はいすいきじょう)≫
洪水のときに、小さな川に貯まる水をくみあげて、大きな川に流す役割をします。
≪水位観測所≫
川の水面の高さをはかり、川の様子を観測します。
≪監視カメラ≫
川のところどころに高い鉄柱が立っています。これは川の様子を遠隔で確認するためのカメラです
今回氾濫した岡山県の高梁川でも整備計画がありました。
高梁川水系の整備計画は平成22年10月に30年計画で計画し、何回も計画変更を繰り返していたようです。
でも、間に合わなかった・・・
なんだか話しが大きくなってしまいましたが、
下水道も本当に本当にとっても大切な設備・施設の一つなのです。
その施設の耐震化工事を細分化して、
次回以降、お伝えしていきます。
かなりまとまり切らなかった
おはまーでした。
追伸、
耐震化と治水対策。
本当に急がなければいけない状況が来ています(>_<)
今回、耐震化を行うのは、
「塩素混和池」という場所になります。
“塩素を混ぜて和(なご)ます池”ということです。
●塩素:次亜塩素酸ナトリウム
水道水に入っている「通称=カルキ」と呼ばれるものです。
プールの殺菌にも使用されています。
※おはまーは、某ハワイのプールで身体がかゆくなり、ブツブツだらけになってしまいました(T_T)
たくさんの人が来るので、いっぱい使っているみたいです(>_<)
家庭用の塩素系漂白剤や殺菌剤(洗濯、キッチン、哺乳ビン)などにも使われています。
ちなみに、化学的には不安定な物質みたいで、そのことを逆手にとって、観賞魚用に水道水を使用するときには直射日光に当てて次亜塩素酸ナトリウムを除去するんだそうです。
●混和:よくまぜあわせること
下水処理施設で処理された水は、最終的に塩素混和池で殺菌処理されて放流されるのです(゜o゜)
これを踏まえまして、
次回は、下水処理場の仕組みを見てみたいと思います。
今まで下水のことには全く興味はありませんでしたが、
今回の件でちょっと気になりだした
おはまーでした。
以前は、処理センターだった所が、
今は「水循環センター」と呼ぶようになりました(゜o゜)
これには、とても大きな意味合いがあります。
水の循環とは、
降った雨は川に注ぎ、
その流れは海へと下ります。
その水は蒸発して雲となり、
雨になってまた地上にやってきます。
これが自然の中の水の循環であり、
その中で私たちが生活するために水を使っています。
川から取水して浄水場で水道水をつくり、
家庭や事業所などで使います。
使って汚れた水は
下水道管を通して処理場に集め、
きれいにして川や海に返しています。
下水道は水の循環になくてはならない
大きな役割を果たしています。
その水循環センターには、
大きく分けて二つの施設があります。
1、水処理施設
2、汚泥処理施設
です。
埼玉県下水道公社荒川左岸北部支社
元荒川水循環センターのHPに
とても分かりやすいリーフレットがありましたので
掲載させて頂きました↓(クリックしたら大きくなります(^_^))
今回、耐震化の工事を行ったのが、
⑤の消毒施設になります。
ちなみに、
この消毒施設が塩素混和池(えんそこんわち)と呼ばれる場所になります。
一つ手前の最終沈殿池から取り出したきれいな水の中には、他の生物に悪い影響を与える細菌類がたくさんいて、このまま川に放流すると川を細菌類で汚してしまいます。
そこで、薬品(次亜塩素酸ソーダ)を使用して消毒し、安全な水にしてから川に放流しています。
なお、
それぞれの施設の説明に関しては、
元荒川循環センターHP ←リンク
をご覧下さい。
また、HPのQ&Aの中に
【家庭でできること】が載っていましたので、
気に掛けて頂ければと思い掲載させて頂きます。
Q:下水道に流してはいけないものはありますか?
A:排水口などには次のようなものは流さないでください。
●食用油:管がつまる原因になります。
●トイレットペーパー以外の紙:管が詰まる原因になります。
●髪の毛:絡まって管が詰まる原因になります。
:機械に絡まると設備が停止する原因になります。
●薬品類、化学物質等(ガソリン含む)
:管の中で爆発したり、管を腐食させる危険があります。
:水をきれいにしてくれる微生物を弱めてしまいます。
●ごみや土砂など:管が詰まる原因になります。
Q:下水道にやさしくする方法はありますか?
A:ごみを流さないようにする。
食べ残しや油汚れなどは拭き取ってから洗う。
石鹸や洗剤は必要以上に使わない。
各家庭からは少しだけだとしても、
処理区域内全体から集まると大量の汚れになります。
汚れが大量になると、
処理するための電気や燃料はその分多くなって
温室効果ガスの排出を増やしてしまいます。
また、河川への放流水質についても
悪影響を及ぼしかねません。
下水道を上手に使うことは、
家庭でできる一番身近なエコ活動です。
皆様よろしくお願い致しますm(_ _)m
前よりも意識が高くなった
おはまーでした。
今回の工事は、
前回の道路工事とは異なりまして、
一から形作っていくような「流れ」がありません(>_<)
そこで、工事内容の詳細に入る前に、
一度、大まかな工事の全体像を確認しておきたいと思います。
こちらが仕様書上の内訳になります(゜o゜)
この中でメインとなるのが
●塩素混和池耐震化工
●流出渠接合工
●接合部補強工(ジョイント工)
です。
※渠(きょ)=人工の水路。みぞ。
青色にしてある「舗装」関係のものは、
今回の工事では省かせて頂きます。
舗装のことが気になる方は、
チャレンジ・ザ・土木工事 ~道路を造ろう~
を、是非ともご覧下さい(^^)/
なお、今回の特集では、
上記仕様書の順番ではなく
実際に携わった工事の時系列に沿って
お伝えしていきます。
いよいよ明日から本題に入る
よ・て・い・・・です(^^;
おっ楽しみに(^_^)
おはまーでした。
試掘(しくつ)とは、
試験的に掘削すること。
①地質・湧水(ゆうすい)の状態を確認
②地下の埋設物を調査
③未知の油層やガス層を発見する目的で掘削(゜o゜)
等々の目的で行われますが、
今回の試掘は、
工事に先立ち地盤を部分的に掘削して
配管の位置を確認するために行ったものでして、
工事の設計書にもきっちりと書いてあるものです(^^)/
おはまーでした。
追伸、
今回の工事に関係ない所でも
現代は、土の中にライフラインが埋まっていますので、
簡単に地中を掘ることは出来ないですね(>_<)
※ライフラインとは、
市民生活の基盤となる生命線。
電気、ガス、上下水道、電話、交通、通信などの
都市生活を支えるシステムの総称。
移植(いしょく)・・・
ゴム手袋をはめた手の平を手前に向けた状態で、
「メス!」って言っている光景が浮かぶのは
私だけでしょうか・・・(^^;
今回の植栽は、「移植」になります(゜o゜)
今までは、伐採、伐根という言葉が出てきていましたが、
そのまま処分しない!ということです。
ちなみに、今回移植するのは、
「オオムラサキツツジ」
見た感じツツジだとは思っていたのですが、
設計図にオオムラサキって書いてありました。
そこで、
オオムラサキでググってみると・・・・
なんと、
たくさんの蝶が~
ツツジのオオムラサキは、
少しマイナーだったようです(T_T)
ちょっとお勉強になった
おはまーでした。
なお、
植栽(しょくさい)とは、
草木を栽培すること。
つまり、栽培されている草木と言うことです。
ちなみに、
私がず~っと前にお世話になっていた某夢の国でも
植栽って言っていました。
普通に使う言葉なのでしょう。。
先日の「工事の概要」にて、
「舗装関係は今回の工事ではお伝えしません(T_T)」
と、申し上げましたが、
森戸新田の時にお伝えできていないもの、
また、少し面白いものもありましたので
本日、お伝えすることにしました(^^)/
◎舗装取り壊し
今まで敷いてあった舗装がダメになってきたら
新しく舗装をし直すのですが、
新しくする範囲を決めて、
それに合わせて、
まずはアスファルト舗装を切断します(゜o゜)
そして、
再舗装の範囲を撤去しちゃいます(゜o゜)
きれいになった後はこちら(^^♪
◎区画線
アスファルトの道路に色んな種類のライン等が引いてありますが、
一まとめにして「区画線(くかくせん)」と呼んでいます。
区画線に関して、疑問点があったので調べてみました(^_^)
1、滑りやすいのか?
一般的には滑りやすいイメージがあると思うのですが?
*すべり抵抗値
すべりやすさを計測したものです。
・アスファルト舗装:40~70BPN
・一般的な路面標示:40~50BPN
・特殊な路面標示 :60~65BPN
※数字が大きい方が抵抗が大きい。
といったデータもあり、
一般的には若干すべりやすい様です。
2、舗装した後、すぐには塗らない?
舗装の後に、
よく「-----」って線を引いてあるのを見るのですが、
すぐには引かないものなのでしょうか?
*養生期間
新設アスファルト舗装の場合には、
ある程度の養生(ようじょう)期間が必要なようです。
つまり、すぐには引かない(>_<)
※すべり抵抗値とは?
英国の道路研究所で開発された
試験器(ポータブルスキッドレジスタンステスター)にて測定した値が
BPN値(すべり抵抗値)です。
■測定方法
測定する舗装材を十分に散水した後に、
振り子の先に取り付けられたゴム製のスライダーを反復運動させて、
測定面と接触し滑り抜ける時に生じる抵抗を目盛りで読み取ります。
※BPN=British Pendulum Number
意外や意外、
「イギリス」の「振り子」の「値」という
とんでもない意味でした(>_<)
※ポータブル スキッド レジスタンス テスター
「持ち運びできる」「すべり」「抵抗」「試験機」
こちらは、きちんとした意味でした(^^;
本工事に先駆けまして、
施工個所の上(地中の工事になりますので・・・)にありますものを
全て、撤去いたします(゜o゜)
◎フェンス
◎植栽
大きな木=カイヅカイブキ
「カ・イ・ヅ・カ・イ・ブ・キ」
う~ん、良く分からないので、調べてみました。
※貝塚息吹(かいづかいぶき)
海辺などに自生するイブキの園芸品種。
大阪の「貝塚」で作られたためカイヅカイブキとされた。
んだそうです(゜o゜)
◎舗装、等々
◎照明
これも大事に撤去します。
以上、
こんな感じに撤去しました(^^)/
おはまーでした。
昨日の続きです。。
昨日切り倒しました「貝塚伊吹」。
処分するの?
捨てるの?
燃やすの?
どうするの?
と、思ってらっしゃる方もいると思いますので
その後の行き先をお伝えします(^^)
写真的には、こんな感じ(゜o゜)
どこかに連れて来られました・・・
実はここ、木材のリサイクルを行う場所なんです(^^♪
この貝塚伊吹はチップ化され熟成した後、
・遊歩道の舗装材
・植栽の養生
・植林地の雑草抑止材
・屋外遊具下のクッション材
・堆肥
・土壌改良材
・牛や豚の床に敷く材料
・地球環境にやさしいバイオマスエネルギー
などになるんだそうです。
焼却処分は致しませんので、
ご安心くださいm(_ _)m
おはまーでした。
言葉の通り、鉄の管を撤去します。
図面上はこちら↓
そして、掘ってみたのがこちら↓
んんんんん(?_?)
4本?
どういうこと?
他の図面も見てみました↓
確かに3本です。
上の図面では、「既設管移設工」って書いてあります。
そして、この図面には
「既設」と「移設」という文字が・・・(゜o゜)
どうやら3本を上にあげるみたいです(^^)/
そして、こんな写真もありました↓
1本だけ外してあります(゜o゜)
また後で担当者に確認しておきますね(^^♪
おはまーでした。
追伸、
この2枚の図面と、2枚の写真には、
管を上にあげる理由が隠れているのですが・・・?
?
?
?
難しい(>_<)