ゴーゴー、白い粉・・・・
最近では
あまりよろしくない物(>_<)
のような響きがする言葉になりましたが、
今回は、こちら
そのものずばり、
白い粉(^_^)v
こちらは、石灰です(^_^)/
石灰安定処理を行います。
昨日の大きな土のう袋の中に、
本当に山のような石灰が入っていたのです(゜o゜)
※石灰安定処理とは・・・
強度の弱い土では建物や道路などを支える力が不足します。
このような強度の低い土に生石灰等を混ぜ合わせ、
ローラーなどで締め固めると
強度の高い土に生まれ変わり、
建物や道路などをしっかりと支えることができるようになります。
ふむふむ、
土に石灰を混ぜ合わせるわけですね。
これって、最新技術なんでしょうか?
中国では、
秦の始皇帝の時代に万里の長城の築造に際して、
黄土を石灰で安定処理したことが知られています。
古代インドでは、
粘土を石灰モルタルで固めてダムを建設し、
古代ローマでは、
道路の路盤に石灰安定処理が行われていたと言われています。
日本での石灰安定処理は
いわゆる“たたき土”として土間の床などに使われていました。
※たたき土とは、
玄武岩や火山灰等風化した土に、
石灰と砂と砂利などを混合して固練りとし、
木片等でたたき締める方法です。
でましたよ、古代ローマ(゜o゜)
エジプトじゃなかったですけど・・・・(T_T)
昔の人の知恵をそのまま今も使っているようです。
ところで、なんで土に石灰を混ぜるんでしょう?
また、環境や人体に影響はないんでしょうか?
※※ 石灰安定処理の反応原理 ※※
★消化吸収膨張作用
生石灰自体の水和反応による土中水分の固定、
発熱による水の蒸発促進、
水和に伴う体積膨張作用があります。
※生石灰(せいせっかい)を使った場合のみの反応です。
★団粒化作用
石灰のカルシウムイオンと
土との間のイオン交換反応などにより、
土粒子が電気的に凝集する作用をいい、
この作用により粘性土の塑性指数が減少します。
★土と石灰の化学的結合作用
イオン交換作用に引き続き、
石灰が粘土鉱物や
コロイドを形成しているシリカやアルミナと反応(ポゾラン反応)して、
安定した結晶鉱物を生成しながら硬化します。
この効果は長期にわたって進行し、
耐久性と安定性が期待できます。
なんか難しい言葉や表現がいっぱい出てきましたけど、
こんな感じで固い土に変化するんです・・・きっと、
じゃなくて、本当に(^_^)v
なお、施工中の石灰については、
やっぱり取り扱いに注意しなければいけないらしいのですが、
上に書いた効果を得られる状態になったものについては、
天然の無機物である上に
その場にある土をそのまま利用できるため、
色んなものにとても優しい物、そして、工法なんだそうですよ(^_^)v
おはまーでした。