(五五)白い粉

ゴーゴー、白い粉・・・・

 

 

 

最近では

あまりよろしくない物(>_<)

 

のような響きがする言葉になりましたが、

 

 

 

今回は、こちら

 

~道路を造ろう~【森戸新田工区の場合】白い粉
わぁ、やっちまったなぁ(>_<)って感じですね(^_^)

 

そのものずばり、

 

白い粉(^_^)v

 

 

 

こちらは、石灰です(^_^)/

 

石灰安定処理を行います。

 

昨日の大きな土のう袋の中に、

本当に山のような石灰が入っていたのです(゜o゜)

 

 

 

※石灰安定処理とは・・・

 

強度の弱い土では建物や道路などを支える力が不足します。

 

このような強度の低い土に生石灰等を混ぜ合わせ、

ローラーなどで締め固めると

強度の高い土に生まれ変わり、

建物や道路などをしっかりと支えることができるようになります。

 

 

ふむふむ、

土に石灰を混ぜ合わせるわけですね。

 

これって、最新技術なんでしょうか?

 

 

中国では、

秦の始皇帝の時代に万里の長城の築造に際して、

黄土を石灰で安定処理したことが知られています。

 

古代インドでは、

粘土を石灰モルタルで固めてダムを建設し、

 

古代ローマでは、

道路の路盤に石灰安定処理が行われていたと言われています。

 

日本での石灰安定処理は

いわゆる“たたき土”として土間の床などに使われていました。

 

※たたき土とは、

玄武岩や火山灰等風化した土に、

石灰と砂と砂利などを混合して固練りとし、

木片等でたたき締める方法です。

 

 

でましたよ、古代ローマ(゜o゜)

エジプトじゃなかったですけど・・・・(T_T)

 

昔の人の知恵をそのまま今も使っているようです。

 

 

 

ところで、なんで土に石灰を混ぜるんでしょう?

また、環境や人体に影響はないんでしょうか?

 

 

※※ 石灰安定処理の反応原理 ※※ 

 

★消化吸収膨張作用 

 

生石灰自体の水和反応による土中水分の固定、

発熱による水の蒸発促進、

水和に伴う体積膨張作用があります。 

 

※生石灰(せいせっかい)を使った場合のみの反応です。

 

 

 

★団粒化作用 

 

石灰のカルシウムイオンと

土との間のイオン交換反応などにより、

土粒子が電気的に凝集する作用をいい、

この作用により粘性土の塑性指数が減少します。 

 

 

 

★土と石灰の化学的結合作用 

 

イオン交換作用に引き続き、

石灰が粘土鉱物や

コロイドを形成しているシリカやアルミナと反応(ポゾラン反応)して、

安定した結晶鉱物を生成しながら硬化します。 

この効果は長期にわたって進行し、

耐久性と安定性が期待できます。 

 

 

なんか難しい言葉や表現がいっぱい出てきましたけど、

こんな感じで固い土に変化するんです・・・きっと、

じゃなくて、本当に(^_^)v

 

 

 

なお、施工中の石灰については、

やっぱり取り扱いに注意しなければいけないらしいのですが、

 

上に書いた効果を得られる状態になったものについては、

天然の無機物である上に

その場にある土をそのまま利用できるため、

色んなものにとても優しい物、そして、工法なんだそうですよ(^_^)v

 

 

おはまーでした。