(十一)平板載荷試験

※平板載荷(へいばんさいか)

 

来ましたよ(+_+)

後ろに「試験」と言う文字が付いています。

 

「平らな」「板」に「荷」を「載せる」訳です。

 

つまり、荷重をかけるわけですが、

平らな板を敷いても仕方がありませんので、

 

平らな板「で」荷重をかけるものだと思われます。

 

 

とりあえず写真を見てみましょう(^_^)/

~道路を造ろう~【森戸新田工区の場合】平板載荷試験1
試験をするので穴を掘りました。

 

意外と深く掘るんですね(^o^)

 

でも、1.770ですか???

 

~道路を造ろう~【森戸新田工区の場合】平板載荷試験2
試験する地盤の地質が載っています。ロームです(゜o゜)

 

ロームって、もしかして「関東ローム層」(゜o゜)

 

皆さん、関東ローム層をご存知ですか?

社会の時間に習ったはずです。

 

この仕事をしているとよく聞く言葉ですが、

実際には「言葉だけ」しか知らない人が多いんじゃないですかぁ?

 

私も、今になって興味わくわくで調べることにします。

つまり、「知らない」ってことで~~~すm(_ _)m

 

※関東ローム層=簡単に言うと、関東平野をおおっている(多分)火山灰層。

 

「ローム」と言う名前は、ドイツ人のブラウンスさんが命名。

 

ちょっとだけ詳しくは、「砂・シルト・粘土がほぼ等分の土壌」。

シルトとは「砂と粘土との中間の粒」。

つまり、砂~粘土までのものが同じような割合で存在している土壌。

 

よく分からないですけど、そんなのあるんでしょうか?

 

って、それをロームって名前付けっちゃったんですね。

 

 

よーし、極端に詳しいの載っけちゃいます。

 

 

~【日本大百科全書(ニッポニカ)の解説】~

 

関東ローム層

 

もともと関東平野の台地や丘陵を広く覆う赤土とよばれる赤褐色の土壌のうち、

東京周辺のものにつけられた土壌学上の名称。

 

東京周辺の赤土は、砂、シルト、粘土がほぼ等量混じり合っており、

土壌学上ローム(loam)とよばれる粒度組成をもっていたため、

関東ロームという名称が与えられた。

 

しかし、同じようなものは関東地方以外や海外にもある。

 

身近な存在であるが、その成因についてはさまざまな議論がなされてきている。

 

かつては、火山灰層などが地表からの土壌化作用を受けて生じた

残積性(※1)土壌であるという説があった。

 

しかし、この説は現在では否定されており、

関東ローム層(および同様の地層)は、最上部の黒土の部分を含め、

風で運ばれた細粒物質が少しずつ地上に累積的に降下堆積(たいせき)して形成されたものであると考えられている。

 

風で運ばれる可能性のある細粒物質には、

火山噴火でもたらされた火山灰と

裸地から風で舞い上がった風塵(ふうじん)がある。

 

風塵には、

火山の火口周辺の裸地から舞い上がったもの、

火山以外の裸地から舞い上がったもの、

黄砂(こうさ)のような遠方の大陸からもたらされたものがある。

 

これらのうち、

おもに何が累積的に堆積して関東ローム層をつくったかについては、

噴火による火山灰とする説と

火口近傍の裸地から舞い上がった風塵とする説とがある。

 

関東ローム層は、

堆積している河成段丘や海成段丘の形成時代順にいくつかの層準の地層に区分される。

 

南関東では古いほうから、

多摩ローム、

下末吉(しもすえよし)ローム、

武蔵野(むさしの)ローム、

立川ローム

の4層に区分されている。

 

関東ローム層の量は、中期更新世(※2)以降堆積したものだけでも膨大である。

 

この膨大な量の関東ロームは、

関東平野の埋積を速め、

陸域を拡大したばかりでなく、

台地平坦(へいたん)面を侵食から守り、

丘陵化を遅らせた。(※3)

 

このように、関東ロームは関東平野の地形発達史にも大きな影響を与えている。

[伊藤谷生・笠間友博]

 

~ここまで~

 

※1:残積性=岩が風化して土壌になることだそうです。

 

※2:中期更新世=更新世(258万年前~1万年前)の中期(78万1000年前~12万6000年前)

 

ちなみに、1万年で1m位の土が堆積するらしいので、

※2にあった中期更新世以降に堆積したもので「12m」ってことですか(゜o゜)

 

※3:丘陵とは、あまり高くない山地。おか。小山。なだらかな起伏や小山(丘)の続く地形。

つまり、関東ローム層があったから

関東平野は広いだけじゃなくて平らな場所が多いということか!

 

偏西風が吹いてるし、関東は本州の東西に長い部分の一番東だもんね(^_^)/

 

 

以上、ほんのちょっとの解説?を交えて少しだけ書き出してみましたが、

ネット上には本当にたくさんの情報があるので、よかったら調べてみてください(^o^)

 

~道路を造ろう~【森戸新田工区の場合】平板載荷試験3
おっ、試験装置組み立てていますが、その横には・・・

 

あぁぁぁぁ~出ました(^_^)v

 

試験装置も気になりますが、「黒いやつ」ありました。

 

もしかして「1.770」って、やっぱ黒いやつの高さじゃん!

(※ごめんなさい。この後の「追伸」をご覧くださいm(_ _)m)

 

~道路を造ろう~【森戸新田工区の場合】平板載荷試験4
う~ん、これが試験結果かぁ(?_?)

 

きれいな○が出来ました。

ありがとう!関東ローム層(^_^)/

(※結果はよく分からないのですが、とりあえずお礼を言っておきましょうm(_ _)m)

 

 

さぁこの結果を受けて、これからどうしていくんでしょうか?

色んな事が楽しみになってきました(^_^)/

 

おはまーでした。

 

 

 

追伸、

1770って黒いやつの高さだと思ったら、

よ~く見たら、GL-1.770mって書いてありました(>_<)

 

H=じゃなかった(>_<)

GLって=グランドライン(一つのピースって漫画に出てくるやつか・・・違います(>_<))

 

設計GL(グランドレベル)=設計計画に基づいた工事完了後に設定する高さ

 

 やっぱ、黒いやつの高さじゃないのか???

黒いやつがあったので、ちょっと興奮しちゃいましたけど(>_<)

 

黒いやつが最終的な高さとは限らないんだよなぁ(*_*)